日本車の部品と技術

モノづくりニッポンが自負する世界一の部品と技術

さらに、現在の日本車に使われている技術やパーツまで見ていくと、日本が世界をリードしている部分がいろいろあることがわかる。

 

とりわけエレクトロニクスの分野での日本の技術は優れているものが多い。

 

そんな、モノ作りニッポンが世界に誇る現在の日本車の技術を紹介しよう。

 

日産のEVを活用した「VtoH」は世界の一歩先を行く

最匠よく耳にする、「ブイ・ツー・エイチ」。

 

ビーグル=「V」からホーム=「H」へ電力を送ることだが、具体的になんのことやらわからない。。

 

簡単に言ってしまえば、EVを電気の貯金箱にすること。

 

水ならダム、ガスならタンクに溜められるが、電気は基本的に作ったらすぐ、電線で送って使うナマモノ。

 

送電前の大電力を貯めるには相当な量の電池が必要で、そんなものを電力会社が持てば電気代が上がってしまう。

 

ところが、リーフのリチウムイオン電池(24kWh)なら、一般的な家庭の約2日分の電力を蓄積できる。

 

エネルギーの需給の分散や災害時の緊急電源の調達など、エネルギー問題が氷解しそうだ。

 

電池の充放電のロスは大きいが、ピークにあわせて発電した電力を捨ててしまうより、EVを電力の貯金箱として使うほうがいい。

 

緊急災害用として市販されている電池と比べても、EVの値段は破格に安い。

 

 

実は2年前の東京モーターショーで展示されたEV「PIVO3」にはスマートグリッドやクラウド・コンピューティングの考え方が盛り込まれていた。

 

最近になって欧州の自動車メーカーもVtoHのことを口にするようになったが、日本では住宅メーカーと手を組むなど、一歩先をゆく感がある。

 

日産リーフ

日産『リーフ』が優れているのは、最初からクラウド型ナビを搭載してEVの欠点である巡航距離の短さに対する心理的なバリアを攻略したことだ。

 

例えば、1回の充電で走れる距離がカタログ上で160q、実走行で約100qの三菱i-MiEVでは、走行中は常に充電のことが気になってしまっていた。

 

リーフの巡航距離もそう変わらないが、クラウド型ナビによって電池の状況がリアルタイムにわかるようになり、精神的にラクになった。

 

私自身、i-MiEVでは電池の残量メーターが半分を切るとそわそわしていたが、リーフでは充電の心配はクラウド型ナビに任せて問題なく走れるようになった。

 

ところで、「クラウド」 とはいったい何? 

 

従来のナビが2DINのスペースに情報や処理能力を詰め込んていたのに対し、クラウド型ナビでは情報も処理能力もインターネット上にあり、ユーザーは情報などをサービスとして端末に受け取るだけだ。

 

具体的には、リアルタイムで電池の残量や走行できる距離がわかり、目的地まで走りきれるかシミュレートしてくれる。

 

その上で、目的地までの間に充電が必要になれば、ボタンひとつで最寄りの充電器の場所や営業時間を案内してくれる。

 

実はこれ、日立製作所の技術です。

 

日立のデータセンターはすでにマイクロソフトと連携して、膨大なデータを蓄積している。

 

世界からは、ビッグデータの応用にも期待が集まっている。

 

各電池メーカー

EVやPHVに欠かせないリチウムイオン電池の生みの親は日本人だ。

 

旭化成の吉野博士の考案による。

 

そして、世界初の量産はソニーである。

 

最近、韓国製や中国製が低価格で攻勢をかけてきて、日本の電池技術を危ぶむ報道を耳にする。

 

しかし、技術を知る人間なら、こと自動車分野においては日本が有利とみるはずだ。

 

2〜3年、長くても5年くらいで買い替えるパソコンに使うならまだしも、エネルギー回生をすることで加減速時に充放電を繰り返すという自動車での使い方は、パソコンなど比べ物にならないほどシビア。

 

しかも、電池には加速試験の方法がなく、特にリチウムイオン電池は、「ある日突然使用不可になる」みたいな特性を持っている。

 

寿命予測に向き合うメーカーもあるが、今のところ、10年の保証をするなら10年の試験が必要だ。

 

その点、日本にはノウハウの蓄積があり、それに加えて新技術もリードしている。

 

最近では、NECがマンガン系でコストを抑えつつ、1.7倍のエネルギーも詰め込んだリチウムイオン電池を、積水化学が3倍詰め込んだ上に10倍早く作成できるリチウムポリマー電池を、それぞれ開発している。

 

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