世界レベルの日本車

実はスゴイ!日本車に搭載されている世界レベルの○○

鉄鋼は世界的に見ても動きが激しい業界で、特に近年ではインド出身のミタル親子が欧米の大手鉄鋼メーカーを買収し、アセロール・ミタル帝国を築き、日本と関係の深い韓国ポスコもメキメキと技術力を高めてシェアを拡大中だ。

 

その上、中国にも鉄工所が林立しており、過当競争が進んでいる。

 

新日鉄の技術の粋!「ハイテン鋼」

 

ただし、それは「普通の鉄」のハナシ。

 

普通じゃない鉄、ハイテン鋼の技術は日本がイチバンなのです!

 

ハイテン鋼はただボディ剛性を高めるだけではなく、高強度化によって鉄の厚さを薄くして軽量化をはかれるメリットがある。

 

日本車では、構造材や足回りに780MPa、補強材に1000MPa以上が当たり前のように使用されているが、海外では先進国でも安定的にハイテン鋼を手に入れるのは大変な上、使いこなすのも難しい。

 

その点、新日鉄住金やJFEをはじめ、日本の鉄鋼メーカーの技術はピカイチだ。

 

硬い鋼材でも伸びるので深絞り成型ができたり、素材が均質でハブなどの耐久性を要する部品に適するなど、美点を挙げると枚挙にいとまがない。

 

HVやEVに必至の「IGBT」は日本製が独占状態

突然、「IGBT」と聞いても、ふーんと流しちゃうと思う。

 

「絶縁ゲート型バイーラ・トランジスタ」の略なんて聞くと、もっと聞き流しそうになるけれど、日本発祥の技術であり、毎日絶対にお世話になっている素子なんである。

 

電車が動けば、エアコンやテレビを使えば、必ずIGBTが制御する。

 

 

電気エネルギーを制御するための半導体で、「パワー素子」とも呼ばれる。

 

自動車ではハイブリッドやEVのインバーターやDC-DCコンバーターに使われており、IGBT無しにはハイブリッドなど動かせない。

 

 

日本ではセントラルヒーティングが普及せず、電気エアコンを各家庭で設置する効率の悪さから、家庭内の省エネが早くから進んだ。

 

その結果、インバーターによる高性能・高効率化がか向上し、それを制御するIGBTの開発も抜きん出ている。

 

加えて、電車やエレベーターといった産業用も日本が得意とする。

 

自動車用ではハイブリッドをいち早く開発した国であり、この分野では、富士電機、ルネサス、三菱、ロームといったところがしのぎを削っている。

 

燃費競争が激化する中、今後もIGBTの活躍の場は広がるだろう。

 

小型・軽量化が進むカーエアコン用電動コンプレッサー

FF車の場合、エンジンルームからキャビンまでのわずか60cmの幅に半分以上の部品が集まっている。

 

つまり、ボンネットやインパネの内側のスペースは゛部品の人口密度゛が高く、陣取り合戦が激しい。

 

センターパネルから助手席のあたりまでの場所を取るエアコンも例外ではなく、小型化の波が押し寄せている。

 

加えて、ハイブリッドのようにエンジンを頻繁に止めるクルマが台頭してきて、電動コンプレッサーが発展した。

 

 

ちょっと難しくなるが、従来のエアコンコンプレッサーはエンジンで駆動することに対し、電動コンプレッサーはその名のとおり、電気モーターで駆動する。

 

単純に比べたらエンジン駆動のほうが効率は高いが、真夏の渋滞でエンジン回転数が低い時にエアコンの冷却能力を高めようとすれば、エンジン回転数を上げて燃費が悪化してしまう。

 

ハイブリッドに至っては、エアコンのためにエンジンを回すいう本末転倒が起こる。

 

もともとはサンデンの特許だが、現在の生産は豊田自動織機がトップだ。

 

なかでも、プリウスやアクアに積まれる「ES14」は、エアコン用インバーターをコンプレッサー本体に一体化して20%小型・軽量化し、吐出量を減らして効率も高めた優れものだ。

 

世界一の技術水準「キャパシタ」

キャパシタの技術は変化のまっただ中にあり、現段階では、日本は世界一を争っているといったほうがいいだろう。

 

スーパーキャパシタのトップ企業は米カリフォルニアにあるマクスウェルだったが、新規参入はこの数年で倍増した。

 

マクスウェルのスーパーキャパシタはプジョー・シトロエンのHDi(高圧直噴)で採用されており、自動車業界では随一の実績がある。

 

しかし、過度に加熱すると可燃性の物質を出すのがデメリットであり、居住空間とは隔離して搭載しなければならなかった。

 

後発のライバルはそこを改良しているのは言うに及ばず。

 

そんななか、台頭してきているのが日本の技術だ。

 

マツダがi-ELoopに採用し、さらにホンダがフィットハイブリッドで採用した日本ケミコンのキャパシタ。

 

これは薬品メーカーとの共同開発によって有機溶剤を燃え難くする添加剤を開発し、同時に水分の発生によるショー卜も防ぐことに成功した。

 

この難燃剤がよくできていて、10秒間バーナーの火にかざせば当然燃えるが、炎を遠ざけるとすっと火が消えるという。

 

135℃で2000時間も加熱したあとにも、溶剤の中に難燃剤が残っているのもスゴイ。

 

このあたり、日本の技術の総合力の強さが垣間見られる。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加